【親の病院選び】「近いから」で決めて後悔した体験と備え

「近いからで決めないで」と書かれた親の入院と病院選びのアイキャッチ画像 病院・介護の手続き

今日は、私がずっと「あれで良かったのかな」と、心のどこかで引っかかっている話をします。母の、手術のことです。

異変を感じたのは、おととしの冬でした。そこから手術に至るまでの数か月で、私は自分の準備のなさを思い知ることになります。特に悔やんでいるのが、病院の選び方でした。

  • 本人任せになった病院選び
  • 分かりにくかった医師の説明
  • やり直しがきかない状況

もし今、親御さんの急な入院や手術に不安を感じている方がいたら、私の失敗を知っておいてほしいと思います。

異変に気づいた冬

最初は、よくある不調だと思っていました。前々から腰の痛みはあったので、その延長だろうと。けれど今振り返れば、あのときすでに、いつもとは違う何かが始まっていたのだと思います。まずは、気づきのきっかけになった出来事から書いていきます。

前からあった腰の痛み

母には、以前から腰の痛みがありました。年齢的にもよくあることだと思っていたので、特別に気にしてはいませんでした。

慢性的な不調があると、新しい変化に気づきにくくなります。これも、あとから分かったことのひとつです。

突然出た熱

あるとき、熱が出ました。ただの腰痛ではないのかもしれない。母には胆石もあったので、もしかしたらその熱かもしれないと考えました。

いつもと違うサインが重なったときは、様子を見すぎないほうがいい。今ならそう言えます。

クリニックからの紹介

近くのクリニックへ行くと、「大きな病院で診てもらったほうがいい」と言われました。

紹介状が出るというのは、それなりの状況だということです。けれど当時の私は、その重さを受け止めきれていませんでした。

母が自分で決めた病院

明るい窓の光が差し込む病院の待合室と並んだ椅子

このときの判断が、あとあとまで尾を引くことになります。振り返れば、分かれ道はここにありました。ほんの数分の出来事でしたが、その後の数か月を決めてしまったのです。当時の私が何を考えていたのかも含めて、正直に書いておきます。

待合室でののんきな私

そのとき、私は付き添っていました。正直、まさか大ごとになるとは思ってもいませんでした。「さほどのことはないだろう」と、のんきに待っていたのです。

親の受診に付き添うと、それだけで安心してしまうところがあります。けれど、同じ場所にいることと、一緒に決めることは違いました。

自宅から一番近いという選択

やがて母が診察室から出てきて、こう言いました。「大きい病院で診てもらわないといけないから、○○病院に決めてきたよ」

母が、自分で決めてきてしまったのです。自宅から、いちばん近い病院を。

意味を分かっていなかった私

あのとき私は、その一言があとでどれだけ大きな意味を持つことになるか、まだ何も分かっていませんでした。

近さは大事な条件です。通院のことを考えれば、むしろ現実的でもあります。ただ、それだけで決めてよかったのかは、別の話でした。

手術が必要と言われて

そのあと、事態は思っていたよりも早く進みました。痛みは強くなり、検査の結果、手術という言葉が出てきます。初めての大きな手術を前にした母の反応も、今思えば当然のものでした。ここでは、告知の前後で起きたことを書いておきます。

どんどんひどくなる痛み

母の痛みは、どんどんひどくなっていきました。熱も、時々出ます。

痛みが強くなると、本人にも家族にも、選択肢を比べる余裕がなくなっていきます。

検査で分かった石

検査をすると、腎臓に大きな石があることが分かりました。摘出しなければならない、と言われました。

母はこれまで一度も、大きな手術をしたことがありませんでした。

手術を拒んだ母

だから母は、「いやだ」と言いました。そりゃ、そうですよね。こわいに決まっています。私だって、逆の立場ならそう言うと思います。

そのうえ、その病院の先生の説明が、私にはあまりよく分かりませんでした。なんだか、威圧的にも感じてしまって。もしかしたら、私の聞き方が悪かっただけかもしれません。でもあのときは、質問することさえためらってしまったのです。

セカンドオピニオンで分かったこと

テーブルの上で二枚の白い書類を見比べている手元

それでも私は、どうしても諦めきれませんでした。ほんの少しでもほかの可能性があるなら、と思ったのです。結果として見立ては変わりませんでしたが、受けてよかったと今でも思っています。理由も含めて書いておきます。

丁寧だった二つ目の病院

その病院では、私にも母にも、今どういう状況なのかをとても丁寧に説明してくれました。

同じ内容でも、伝え方ひとつで受け取れるものが変わります。納得したうえで進めることの大切さを、そこで知りました。

変わらなかった見立て

ただ、見立ては最初の先生と同じでした。やっぱり、手術は必要だ、と。

結論が変わらなくても、セカンドオピニオンには意味があります。同じ答えだと分かることで、迷いを手放せるからです。

戻るしかなかった事情

正直に言うと、私はこの丁寧に説明してくれた病院にお世話になりたいと思いました。でも、そうはいきませんでした。

  • 強くなる一方の痛み
  • 検査のやり直し
  • 限られた時間

その理由で、私たちは最初の病院に戻って、手術を受けることにしたのです。どれほど不安でこわかったか。今でも、思い出すと胸がぎゅっとなります。

病院選びで後悔しないために

この経験をして、私は痛いほど思い知りました。もう、母だけに任せてはいけないのだ、と。同じような思いを、ほかの誰かにはしてほしくありません。ここでは、あのとき知っておきたかったことをまとめます。

近さだけで決めない

もし今これを読んでくれているあなたが、いつか親御さんの急な入院や手術に直面したら。どうか覚えておいてください。「近いから」だけで、病院を決めないでください。

少しだけ立ち止まって、家族みんなで考えてみてほしいのです。納得できなければ、別の先生の意見を聞いてもかまいません。

調べられるうちに調べておく

あのとき、私はめちゃくちゃ調べました。どこの病院がいいのか、必死で。そうしたら、母が自分で選んだ病院が、いちばんお医者さんの数が少なかったのです。

でも、それをゆっくり選び直すことはできませんでした。母は痛がっている。時間もない。あの状況では、どうしようもありませんでした。

説明が分からないときの受け止め方

もし先生の説明が分かりにくくても、それはあなたのせいではありません。

聞き返していいのだと、あのときの自分に伝えたいです。分からないまま進めるほうが、あとで苦しくなります。

親の入院や手術でよくある質問

同じ場面で迷いやすいことを、質問の形でまとめました。私の経験からの答えなので、ひとつの参考として読んでいただければと思います。

親の病院は誰が決めるべきか

本人の意思が第一ですが、家族も一緒に考えたほうが安心です。付き添うときは、診察室まで一緒に入るのをおすすめします。

近い病院を選ぶのは間違いか

間違いではありません。通いやすさは大切な条件です。ただ、それだけで決めてしまうと、あとから選び直せなくなることがあります。

セカンドオピニオンは失礼にならないか

失礼にはあたりません。私の場合も問題なく受けられました。納得して治療に進むための、当たり前の選択肢だと思います。

医師の説明が分からないときどうすればよいか

その場で聞き返して大丈夫です。メモを取ったり、家族と二人で聞いたりすると、あとで確認しやすくなります。

病院を変えると検査はやり直しになるのか

私の場合は、やり直しが必要でした。病院や検査の内容によって異なるので、迷っている段階で確認しておくと判断しやすくなります。

まとめ すべてのはじまりだった出来事

今になって思えば、母が少しずつ日にちを忘れたり、同じ話を繰り返すようになったのは、ちょうどこの手術のあとからでした。あのとき、もう始まっていたのだな、と。今はそう思います。

  • 近さだけで決めない病院選び
  • 家族で一緒に考える大切さ
  • 納得のためのセカンドオピニオン
  • 聞き返してよい医師の説明

だからこの話は、私にとって、すべての「はじまりの物語」なのかもしれません。このあと母に起きた変化については、親に何度も言うほど心が離れてしまう本当の理由に書いています。

このブログでは、介護と呼ぶには早い時期の出来事を、少しずつ書いていきます。よかったら、また覗きにきてください。

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