このところ、ブログが書けていませんでした。
理由は、はっきりしています。あまりにも、せわしなかったからです。
- いつの間にか消えている薬
- 減らないまま余っていく薬
- どこに相談すればいいか分からない
- 走り回るうちに過ぎた数週間
「薬、捨ててあったぞ」
じいちゃんからの、この一本の電話から始まりました。今日は、その「せわしなかった正体」——母のお薬をめぐる大騒動を書いてみます。捨てて、あえて捨てて、大量に余る。もし同じように振り回されている方がいたら、と思って残しておきます。
ある日親が薬を捨てていた

ことの始まりは、母がお掃除のときに、うっかり内科の薬を捨ててしまったことでした。本人に悪気はありません。ゴミと一緒に片づけてしまった、それだけのことです。けれど薬となると、そうもいきません。飲まない日が続けば、体に関わってきます。まずは、この一件目から順番に書いていきます。
掃除のついでに消えた薬
母は、よく家の片づけをします。元気なうちは動いていたいのでしょう。その日も、いつもどおりの掃除でした。
ただ、そのときに、内科で出してもらった薬まで一緒に処分してしまったのです。どこに置いていたのかも、本人は覚えていませんでした。
気づいたのは数日後
困ったのは、私がすぐに気づけなかったことです。知ったのは数日たってから。じいちゃんからの電話ででした。
- 私は毎日そばにいない
- 母は困っても連絡してこない
- 気づくのはいつも誰かの一言
何日ぶんの薬が飲めていないのか、そこから計算することになります。この時間の空白が、いちばん怖いところでした。
病院へ走った一日
慌てて、薬を取りに走りました。病院に事情を説明して、また出してもらって。
ふう、これで一安心。……そう思ったんです、このときは。
うっかりではなかった二度目

一難去って、またすぐでした。数日後、じいちゃんから、また電話が入ります。この二度目が、私にとっては大きかったのです。一度目とは、意味がまったく違っていました。同じ「薬がない」でも、背景が違えば、取るべき動きも変わってきます。少し重い話になりますが、書いておきます。
また届いたじいちゃんの電話
電話が鳴った時点で、なんとなく察しがつきました。また薬のことだろう、と。
予感は当たっていました。ただ、内容は想像していたものと違ったのです。
あえて捨てられていた薬
今度は、認知症のお薬でした。そして母は、それをうっかりではなく、あえて捨てていたのです。
片づけの流れで消えたのではありません。自分の意思で処分していました。
言葉を失った瞬間
これには、ちょっと、言葉を失いました。怒るとか、悲しいとか、そういう前に、頭がついていかなかったのです。
すぐに病院へ問い合わせて、相談しました。結果としては、その薬は「もう飲まなくていい」ということに落ち着いています。これは先生の判断です。私が決めたことではありません。
今度は大量に余っていた薬
これで終わりかと思いきや、まだ続きがありました。今度は逆です。足りないのではなく、余っている。整形で出してもらっていた薬が、なぜか大量に残っていたのです。足りないのも困りますが、余っているのも困ります。どちらも「きちんと飲めていない」という同じサインだったのだと、あとから気づきました。
飲んだり飲まなかったり
減り方が、どう見てもおかしいのです。飲んだ日もあれば、飲んでいない日もある。そういう残り方をしていました。
本人に聞いても、はっきりしません。飲んだつもりでいることもあれば、そもそも覚えていないこともあります。
残薬に気づいたきっかけ
気づいたのは、薬の袋を整理していたときでした。同じ種類の袋が、いくつも重なっていたのです。
- 袋の数が合わない
- 古い日付のものが残っている
- 新しい袋が未開封のまま
捨ててしまう問題に気を取られていて、余っている方には目が向いていませんでした。
薬局へ相談した流れ
これはこれで、どうしたものか。悩んだ末、薬局に相談しました。
余った薬は、処方した病院ではなく薬局へ。これは今回はじめて知ったことです。薬剤師さんが状況を見て、整理してくださいました。
ひとつずつ窓口につなぐ

捨てる、あえて捨てる、大量に余る。お薬ひとつで、こんなに振り回されるとは思いませんでした。この数週間、本当に走り回っていたのです。ただ、振り返ってみると、私がやったことはとても単純でした。パニックになりそうなときほど、この三つを思い出していただけたらと思います。
捨てた薬は処方した病院へ
一つ目です。薬がなくなってしまったときは、その薬を出した病院に連絡します。
私の場合は、事情を説明して、また出していただけました。ただし対応は医療機関によって違うようですし、費用の扱いも一律ではないと聞きます。まずは電話で聞いてみるのが早いです。
飲まない薬は医師に確認
二つ目です。本人が飲みたがらない薬が出てきたときは、自分で判断せず、必ず医師に確認します。
母の認知症の薬は、結果的に「もう飲まなくていい」となりました。でもそれは、先生が状況を見て出した判断です。家族が勝手に決めていいことではありません。
余った薬は薬局に相談
三つ目です。余ってしまった薬は、薬局に持っていきます。
- 捨てた薬は病院へ
- 飲まない薬は医師に確認
- 余った薬は薬局へ
この三つだけです。ひとつずつ、正しいところにつないでいく。それしかありませんでしたし、それでよかったのだと思っています。
自分で管理できないサイン
この騒動を通して、気づいたことがあります。母はもう、自分でお薬を管理するのが、だんだん難しくなってきているのだな、と。騒ぎそのものより、こちらの方が大事なことでした。同じサインが出ているご家庭もあると思うので、私が見ていたところを書いておきます。
薬が減らない不自然さ
いちばん分かりやすいのが、残り方です。毎日飲んでいれば、決まったペースで減っていきます。
それが合わないときは、どこかで飲めていません。袋の数を数えるだけで分かることなので、たまに見てみてください。
飲んだか覚えていない様子
「飲んだ?」と聞いたときの返事も、手がかりになります。はっきり答えられないことが増えてきたら、ひとつのサインです。
責めるためではなく、知るために聞きます。この距離の取り方は、親のお金の管理を引き継いだときと同じでした。
寂しさと次への備え
できていたことが、できなくなっていく。それを目の当たりにするのは、やはり少し寂しいものです。
ただ、寂しいと感じた時点が、次の準備を始める合図なのだと思うようにしています。気づけたのなら、まだ間に合うということですから。
管理を楽にする方法
ここからは、私がまだ試している途中のことです。薬局や病院で聞いた話と、調べて知ったことを三つだけ書いておきます。全部やろうとすると、こちらが疲れてしまいます。どれか一つでも合いそうなものがあれば、相談してみてください。費用や対応の有無は、地域や薬局によって違うようです。
かかりつけ薬局を一か所に
母は、内科と整形の両方にかかっています。別々の薬局に行っていると、全体の量を誰も把握できません。
一か所にまとめると、薬剤師さんが飲み合わせや残薬まで見てくださるそうです。これは、すぐにできることでした。
一包化という頼み方
朝の分、昼の分と、一回分ずつまとめて袋に入れてもらう方法があると聞きました。一包化と言うそうです。
- 袋から出す手間が減る
- 飲んだかどうかが見て分かる
- 家族も確認しやすい
薬局で相談すれば対応してもらえることが多いようですが、こちらも確認が必要です。
お薬カレンダーの置き場所
壁にかけて、一日分ずつポケットに入れておくものです。買ってきて渡すだけでは、たぶん使われません。
大事なのは、置く場所だと思っています。毎日必ず目に入るところでないと、そもそも見ないのですよね。
親の薬の管理でよくある質問
最後に、この数週間で私が迷ったことをまとめておきます。ただし私は専門家ではありませんし、薬のことは体に直接関わります。対応も、医療機関や薬局によってさまざまです。ここに書くのは一人の体験として読んでいただき、実際の判断は必ず専門の方にご相談ください。五つに絞ってお答えします。
捨てた薬は出し直してもらえるのか
私の場合は、事情を説明して出していただけました。ただ、紛失した薬の再処方は自費になる場合もあるようです。費用や対応については、処方した医療機関に直接ご確認ください。まずは電話で状況を伝えるのが早いと思います。
費用は自己負担になるのか
ここは断言できません。調べてみると、ケースによって扱いが変わるという情報が多くありました。私自身は特別な説明を受けませんでしたが、同じとは限りません。心配であれば、取りに行く前に聞いてみてください。
余った薬はどうすればよいか
薬局に持っていって相談するのがよさそうです。私はそうしました。自分で捨ててしまうと、どれだけ余っていたかが分からなくなります。次の処方を調整してもらうためにも、持っていく方が確実です。
本人が飲みたがらない時は
無理に飲ませようとせず、医師に相談してください。飲みたがらないことにも、本人なりの理由があるようです。母の場合は、相談した結果「もう飲まなくていい」となりました。ただ、これは母のケースの話で、すべてに当てはまるものではありません。
どこに最初に相談すればよいか
迷ったら、かかりつけの薬局でいいと思います。薬のことなら全体を見てくれますし、必要なら病院に連絡を取ってくれることもあります。地域包括支援センターでも相談に乗ってもらえます。
まとめ 走り回ったあなたも労って
捨てる、あえて捨てる、大量に余る。ひとつずつ片づけてみれば、やったことは電話と相談だけでした。それでも、あの数週間は本当にせわしなかったのです。
- 捨てた薬は処方した病院へ
- 飲まない薬は医師に確認
- 余った薬は薬局に相談
もし今、あなたも親御さんのお薬のことで振り回されているなら。ひとりで全部を完璧にやろうとしなくて、大丈夫です。捨てても、余っても、慌てなくていい。病院や薬局に相談すれば、ちゃんと助けてくれます。
そして、走り回っているあなた自身のことも、どうか労ってあげてくださいね。前に傷ついているのは親だけではないという話を書きましたが、今回もまた同じことを思いました。親のことばかり数えて、自分の疲れだけ数え忘れるのですよね。
……まぁ、そう言う私も。次は何が起きるかと、ちょっとビクビクしているんですけどね。
